売上の合計額は確認していても、技術売上と店販売上の割合、値引きやクーポンの計上、支払方法ごとの金額まで毎回同じ基準で見られているでしょうか。集計方法が担当者ごとに違うと、数字を出すだけで時間がかかり、前月や前年との比較もしにくくなります。
美容サロンの売上分析を続けるコツは、最初から細かな表を作り込むことではありません。まずグラフで全体の動きを見て、気になる期間だけ内訳を確認し、必要なデータをCSVに残すという順序を決めることです。Quartetsでは、ダッシュボードと売上集計を使って、この二段階の確認ができます。
売上の合計だけでは見えにくいこと
同じ総売上でも、施術を中心とする技術売上が増えた月と、ホームケア商品などの店販売上が増えた月では、店舗で振り返る内容が異なります。また、値引きやクーポンの計上が多い日、現金以外の支払方法が増えた日も、合計額だけを見ていると気づきにくいものです。
そこで、確認項目を「売上区分」と「支払区分」に分けます。売上区分では、技術売上、店販売上、値引き、クーポン、総売上、消費税を確認します。支払区分では、現金と店舗に登録されている支払方法を確認します。ポイント機能を利用する設定の場合、または対象期間にポイント利用実績がある場合は、ポイント利用も表示されます。
数字の良し悪しをすぐに判断するより、同じ項目を同じ順序で定期的に見ることが大切です。基準がそろえば、「売上が変わったのは技術か店販か」「値引きやクーポンの計上はどうだったか」と、次に確認すべき点を絞りやすくなります。
ダッシュボードで全体の動きをつかむ
Quartetsのダッシュボードでは、指定した月の新規顧客登録数、来店件数、売上金額を数値カードで確認できます。グラフには、お客様推移、指定月の日別売上金額、月次売上金額が表示されます。
最初に見るのは日別売上金額のグラフです。月の中で売上が動いた日を把握し、詳しく確認したい日を決めます。次に月次売上金額のグラフで、複数月の流れを見ます。通常表示は指定月を終点とする直近12か月、年度表示は店舗設定の会計開始月を起点とする1年間です。
ダッシュボードは概況をつかむための画面なので、技術売上や店販売上などの細かな内訳を見るときは売上集計へ進みます。「グラフで変化を見つける」「表で内訳を確認する」と役割を分けると、確認する数字が増えすぎません。
日別・月別・年別を目的で使い分ける
売上集計には、基準日をもとにした3つの集計があります。画面上で同時に確認でき、それぞれCSVをダウンロードできます。
| 集計単位 | 表示内容 | 向いている確認 |
|---|---|---|
| 日別 | 指定した1日の売上と支払の合計 | 営業日の締め後や、特定日の内訳確認 |
| 月別 | 指定月の1日ごとの明細と月合計 | 曜日や繁忙日の動き、月次の振り返り |
| 年別 | 12か月の月別明細と期間合計 | 季節変動や複数月の比較 |
日別では「前日・本日・翌日」、月別では「前月・今月・次月」で対象を切り替えられます。年別のカードでは「直近」と「年度」を切り替えられます。直近は指定年月までの12か月、年度は店舗の会計開始月から1年間です。年度表示を使う前に、自店の会計開始月が意図した設定になっているか確認しておくと、集計期間を取り違えにくくなります。
各集計の売上区分には、技術売上、店販売上、値引き、クーポン、総売上と、税率別および合計の消費税が表示されます。消費税は内税です。支払区分には現金と登録済みの各支払方法が並びます。削除済みの支払方法でも、対象期間に利用実績がある場合は表示されるため、過去の数字を確認するときにも支払方法の記録を追えます。
月次チェックを5つの手順にそろえる
1. グラフで気になる日と月を見つける
ダッシュボードの日別・月次売上金額を見て、前後の期間と動きが違う日や月を選びます。この段階では理由を決めつけず、詳しく見る対象を絞ります。
2. 月別集計で日ごとの動きを確認する
売上集計の月別カードで、対象月の各日と月合計を確認します。特定の日付をクリックすると、その日を基準に画面全体を再集計できるため、日別の詳細へ移る起点として使えます。
3. 売上区分の内訳を見る
技術売上と店販売上を分けて見たうえで、値引き、クーポン、消費税も同じ順序で確認します。たとえば店販キャンペーンを行った月なら、総売上だけでなく店販売上の計上を確認します。施術メニューの動きを振り返りたい月は、技術売上を中心に見ます。
4. 支払区分とポイント利用を確認する
現金と登録済みの支払方法の金額を確認します。ポイント利用が表示されている場合は、その金額も確認項目に加えます。店舗内で別に管理している記録と照らし合わせる場合も、毎月同じ順序で見ると確認漏れを減らしやすくなります。
5. 必要な粒度のCSVを保存する
CSVは、日別カードなら指定日を1行、月別カードなら1日ごとの行、年別カードなら1か月ごとの行で出力されます。列には売上区分、消費税、支払方法が含まれ、ポイント利用の列は設定または実績に応じて出力されます。
その日の確認には日別CSV、月内の比較には月別CSV、季節変動の確認には年別CSVというように、目的に合うカードから出力します。CSVを表計算ソフトで使う場合は、施策や休業日などの店舗独自メモを別列で加えると、Quartetsの集計値と店舗側の背景情報を分けて管理できます。
運用を始めるときの注意点
集計期間と表示条件をそろえずに比較すると、同じ数字でも意味が変わります。特に「直近12か月」と「年度」は期間の決め方が異なるため、月次ミーティングなどではどちらを使うか先に決めておきましょう。CSVも3つのカードで行の単位が異なるので、ファイル名だけでなく日次・月次・年次のどの用途で保存したかを管理すると扱いやすくなります。
また、画面に表示される数値はQuartetsに記録された会計データをもとに集計されます。売上分析の精度を保つには、日々の記録方法を店舗内でそろえることが前提です。分析結果だけで成果を保証するものではないため、数字の変化は予約状況や施策、営業日など店舗の事情と合わせて判断してください。
まとめ
美容サロンの売上分析は、ダッシュボードで概況をつかみ、売上集計で日別・月別・年別の内訳を確認する流れにすると続けやすくなります。技術売上、店販売上、値引き、クーポン、消費税、支払方法、ポイント利用を同じ順序で見れば、担当者が変わっても振り返りの基準を共有できます。
Quartetsでは、グラフによる概況確認、3つの期間単位での売上集計、各単位に応じたCSVダウンロードを利用できます。自店の会計開始月や確認したい粒度に合うか、無料トライアルなどで実際の運用を確かめてみてください。