クーポンを増やしても、誰に何を届けたいのかが曖昧だと、内容が似通い、スタッフもお客様も違いを理解しにくくなります。美容サロンのクーポン運用では、割引率から考える前に「新規顧客に来店のきっかけをつくる」「次回来店を後押しする」「しばらく来店のないお客様へ案内する」など、目的を一つに絞ることが大切です。
この記事では、クーポンを目的別に整理し、対象・タイミング・利用期限を決める手順を紹介します。Quartetsで実際に設定できるクーポン種別もあわせて確認しましょう。
クーポンが増えるほど目的の整理が必要になる
サロンでは、初回向け、誕生日向け、次回予約向け、季節企画など、さまざまなクーポンを用意できます。一方で、似た内容を同時に配布すると、どれを使ってもらいたいのかが分かりにくくなります。
運用を整理するには、クーポンごとに次の三つを明文化します。
- 対象:どのようなお客様へ届けるか
- 目的:どの行動のきっかけにするか
- タイミング:いつ発行し、いつまで利用できるようにするか
この三つが決まると、クーポン名や概要、利用可能回数、LINE通知の文章も同じ方向にそろえやすくなります。
目的別にクーポンを使い分ける考え方
新規顧客との接点をつくる
新規顧客向けには、Quartetsの「新規友達追加」と「紹介」のクーポンを検討できます。新規友達追加クーポンは、LIFFマイページで初回プロフィール登録が完了したときに発行される種別です。紹介クーポンは、既存顧客からの紹介に対応する種別です。
ここでは、初めての方が内容を理解しやすいように、対象メニューや利用条件を簡潔にします。既存顧客向けの特典と同じ名称にせず、「初回登録」「紹介」など受け取った理由が伝わる名前にすると、店頭でも確認しやすくなります。
次回来店のきっかけをつくる
再来促進には、「バースデイ」「再来フォローアップ」「次回予約」を使い分けられます。
バースデイクーポンは、誕生月の1日から月末まで、または誕生日の前後30日間という表示期間を選べます。次回予約クーポンは、来店時に次回予約を登録した際に発行され、利用期限を次回予約日まで、または無期限に設定できます。再来フォローアップは、対象顧客の条件と配信タイミングを設定して発行する自動配信系の種別です。
例えば、次回の施術周期を意識してもらう目的なら次回予約、誕生日をきっかけに案内したいならバースデイというように、場面ごとに一つを選びます。複数のクーポンを同時期に重ねる場合は、利用条件や期限が競合していないかも確認します。
しばらく来店のないお客様へ案内する
来店間隔が空いたお客様には「休眠復活」クーポンを使えます。Quartetsの自動配信系クーポンでは、最終来店からの経過日数、来店回数、性別、年齢、LINE連携、次回予約の有無などを対象顧客の条件に設定できます。POSを利用している場合は、過去に利用した施術メニューや店販商品の条件も選べます。
休眠顧客向けでは、単に対象を広げるのではなく、サロンで「休眠」とみなす状態を先に決めるのがポイントです。なお、セグメント条件を何も設定しない場合は全顧客が対象になるため、絞り込みが必要なクーポンでは条件の設定漏れに注意します。
会員や継続顧客との関係を深める
継続して利用しているお客様には、「会員特典」や「周年記念」を活用できます。来店回数や利用メニューなどの条件を組み合わせれば、目的に合う対象へ絞り込めます。
会員向けのクーポンは、新規向けとの違いが伝わる内容にします。対象となった理由や利用できる期間をLINE通知やクーポン概要に明記すると、スタッフからも説明しやすくなります。
特定の日時や一人のお客様へ届ける
キャンペーン開始など発行日時を決めたいときは「日付指定」、広く案内したいときは「全体配信」を選べます。個別対応が必要な場合は「個別」クーポンをテンプレートとして登録し、お客様対応画面から対象者へ手動で発行できます。個別クーポンのLINE通知は、発行時に送るかどうかを選択します。
目的が一斉案内なのか、一人のお客様への対応なのかを分けておくと、誤配布の防止にもつながります。
対象・配信タイミング・期限を順番に決める
Quartetsでは、再来フォローアップ、休眠復活、会員特典、周年記念、全体配信、日付指定の6種別で、対象顧客の条件と配信タイミングを設定できます。配信タイミングは、指定日時、毎年の指定日時、毎月の指定日時、曜日と時刻、毎日の指定時刻から選びます。
設定時は、次の順番で考えると整理しやすくなります。
- クーポンの目的を一つ決める
- 目的に合うクーポン種別を選ぶ
- 対象顧客の条件を設定する
- 発行するタイミングを決める
- 利用期限と利用可能回数を決める
- LINE通知の有無と文面を確認する
特に注意したいのが、「クーポン設定の有効期間」と「クーポン利用期限」の違いです。前者はクーポン設定そのものを配布可能にする期間、後者はお客様へ発行されたクーポンを使える期限です。目的に合う発行時期でも、利用期限が短すぎたり、反対に企画終了後まで残ったりしないよう、二つを分けて確認します。
運用開始前に確認したいこと
まずはクーポンを下書き・非公開で登録し、名称、概要、対象、配信タイミング、利用期限、利用可能回数、LINE通知をスタッフ間で確認します。非公開のままでは配布されないため、確認が終わってから公開へ切り替えます。
また、同じクーポンをすでに持つお客様への扱いは、種別によって固定される場合と選択できる場合があります。会員特典、周年記念、全体配信、再来フォローアップ、休眠復活などでは、重複配布しない、未使用分をスキップする、使用済みなら再発行する、といった動作を選べます。運用方針に合うかを公開前に確認してください。
まとめ
美容サロンのクーポンは、値引き内容だけでなく、対象・目的・タイミングをセットで設計すると使い分けやすくなります。新規獲得、再来促進、休眠復活、会員特典、日時指定、個別対応という目的ごとにクーポンを分け、利用期限や重複配布の扱いまで確認しましょう。
Quartetsのクーポン管理では、目的に応じた種別を選び、自動配信系のクーポンには顧客条件と配信タイミングを設定できます。現在のサロン運用に合うかを確かめたい場合は、問い合わせや無料トライアルで実際の設定画面を確認する方法もあります。